14caratswolves

感情を曲にできるってすごいよね

06 君のために全部無駄にしてしまったよ

カントリー歌手、元カノとの楽しい思い出をテキーラで振り返りがち。女とうまくいってるときにワインのみがち。男友達とはビール飲みがち。で、失恋するとバーボンを飲みがち。

偏見すごいって思うかもしれないけど、あながち間違ってもないと思うんだよな。今回紹介する曲はバーボンを煽ってます。何故なら失恋してるからです。

 

失恋してメソメソ酒飲んでる男に寄ってくる女とかろくでもねー気がしますけどどうなんですかね。でもモーガン・ワレンが飲んだくれてたらワンチャン狙って猪突猛進するかもしれない、いやする。正気に戻ったモーガンにフラれるとこまで想像した。鬱。

 

【Wasted on you -Morgan Wallen】
https://youtu.be/AJ_L0eaoIdQ

 

最近目をつけてたカントリー歌手がとても売れてきて嬉しい。古参イキりしちゃう。Walker Hayesとかまじ発音えっちだから聞いてほしい。Hunter Hayesは顔がいいです、見て。当社比最も発音がエッチなカントリー歌手はBlake Shelton、次点でJason AldeanとLuke Bryan。聞いて。

 

余談が長くなったけど、和訳行きます。オタク、語りすぎるきらいある。

 

"I′ve wasted on you
All of this time and all of this money
All of these sorrys' I don't owe you honey"
「無駄にしてしまったよ
 君のために費やした時間もお金も
 君には関係ない僕の後悔もね」

 

元恋人なんて存在が後悔の塊なんだから、それに費やした金も時間も気にしちゃダメだと思う。まあしますけど。それはそれとしてカントリー歌うイケメンに引きずられたい。それだけで自己肯定力500上がる気がする(最低)。

 

"I dropped the ball
You're gone and I'm gone three sheets to the wind"
「失敗したよ
 君にフラれて、俺はどうしようもないくらい酔っ払ってる」

 

「ボールを落とす」が失敗したって意味なの、アメフト大国って感じですよね。ちなみにthree sheets to the windは、帆に括られたロープが三本とも切れちゃったみたいにベロベロな状態のことで、1本→3本で多くなるほど酔っ払い度があがる。ちなみに使ったことない、こんなイディオム。

 

ちなみに最初に言ったバーボンの下りは、歌詞のはじめの方に君には寄りかかれないからバーボンに頼る…みたいなことを言ってます。別になんでもいいけど、日本人はストゼロ飲んでそう。

 

まぁ、現実逃避したいときは頭もやけるものに人間頼りがち。日本人の幸せなところは、麻薬の取り締まりが厳しくて、輸入のしづらい島国なところ。

 

というわけで、
次回!『最後に一度だけ、その後はすがったりしないって約束するから』

05 私から電話するなんて嫌だったの

 本日はこちら!

 

【Slow Motion - Charlotte Lawrence】

https://youtu.be/5mZ8M6aBpB0

 文字通りスローモーションと読みますが、スローでじっくり見るあれではなく、「ゆっくりと動き出す仕草」ってニュアンス。

 

 この曲も普段からアンテナ広く張ってないと出会えなさそう。めちゃめちゃ名前が売れてるわけじゃないし、ぶっちゃけ私もこの曲以外知らない。邦楽よりもこういういい意味での一発大当たりは洋楽って多いかもしれない。

 

 もちろんそのまま売れる人もたくさんいる。Dua Lipaとかね。ハスキーな女声が流行したときに頭一つ抜けたのが、かねてより注目を集めてたHalseyと当時新人のDua Lipaだった。他にもたくさんハスキーな声の女の人はいたけど、その後も大ヒット連発してるのはこの二人くらいかもしれない。

 

 今回のフレーズはこちら。

 

"I wish that I could hate you, my baby 

I wish that when I left, you′d have chased me"

 

「ベイビー、あなたを嫌いになれたらよかった

私が出ていったら追いかけてきて欲しかった」

 

 こちらが意地になっているときには大抵向こうも意地になっているものです。出ていっても引き留めてくれるどころか罵倒されることだってしばしば。逆に向こうが優しく引き留めてくれるような大人だったとしても、今度はまた別のところで「もっと私に必死になってほしい」っていう欲が出る。ろくでもねェ。

 

"Could call, but I won't be the first 

To remind you what you′re missin' "

 

「私から電話するなんて嫌だったの

あなたが失ったものがどれほどのものかわからせてやりたくて」

 

 後悔するからやめな。今すぐ電話しな。折れてやるのも愛だよ。けどそれで「そっちからかけてくるってことは、やっぱお前が悪かったんじゃん」とかいう男なら今度こそ逃げな。そいつの名前はジャ●ティン・ビー●ーだよ(ビリーバーがいたらごめん、ホントに嫌いなんだ)。

 

 ただまぁ、この曲の主人公は前向きに立ち去ることを決めた模様。最後の最後で、「わかってる、ゆっくり動き出すんだ(slow motion)」って締め括ってますから。

 

 次回!「君のために全部無駄にしてしまったよ」

 

04 なんも感じねェよ、テメェなんて知るか!

 これは永遠に愚痴り続けるんだけど、死んで欲しくなかった人間トップ5にアメリカンアーティストがランクイン。マック・ミラー、JuiceWRLD、そして今回紹介するLinkin Parkの伝説のボーカル、チェスター・ベニントン
 ちなみにそれより上にいるのは俳優のポール・ウォーカー。お前の死は永遠に引きずるからな。

 

 気を取り直して今回の曲はこちら。

 

【Numb - Linkin Park

https://youtu.be/kXYiU_JCYtU

 何がショックって、私この曲をチェスターの訃報と共に知ったんですよね。わかります?名曲に出会ったとたんに直面するシンガーの死。その悲しみ、はかりしれない。

 

 僕オタクなんでこれ轟i焦i凍の曲じゃ~ん、とか言ってきゃっきゃしてるんですけど、まぁそれはそれとして名曲だから聞いて、まじで(迫真)。

 

 今回のフレーズはこちら!

"And I know I may end up failing too
But I know you were just like me
With someone disappointed in you"

「俺もお前みたいに失敗して終わるんだろうな
けどお前は人に失望させてばかりだったかつての俺にそっくりだよ」

 

 人からああしろこうしろと言われてストレスを感じた経験は誰にでもあるはず。気が合わない人だと何をやっても文句を言われて悔しくなるし腹が立つ。けど自分一人でやったからと言って、それはそれで上手く行くとは限らない。けど、どうせ失敗するなら人から言われて失敗するより、自分で考えて失敗した方が幾分マシじゃないですか。

 

"I've become so numb I can't feel you there
Become so tired so much more aware
I'm becoming this all I want to do
Is be more like me and be less like you"

「もうなんも感じねェよ、テメェなんて知るか!
気にしたって無駄だし、もう疲れちまったんだ
俺はやりたいようにやるよ
俺はお前になりたいんじゃない、俺自身になりたいんだ」

 

 この曲の聞き所は切り裂くようなシャウトです。ロックシンガー特有のあの「がなり」が心を打つ。彼自身の声はとても優しくて柔らかいのに、サビの部分になると耳に起爆剤を投げ込まれたかのような迫力で鼓膜を殴ってくる。

 

 腹が立ったり憂鬱なとき、ストレスに任せて思い切りこの曲で叫びます。音割れするほどの大声で「俺は好きなようにやる!テメェの意見なんか聞いてねェんだよ!!!!」って吼えるのはシンプルに楽しいしスッキリする。とてもおすすめ。

 

 というわけで今日はこの辺で。

次回!「私から電話するなんて嫌だったの

 

03 Hey, Siri、生きる意味ってなに?

 お久しぶりです。三日坊主とはこの事。むしろ3歩歩いて忘れる鶏。
 真面目にやります、ライフワーク的な。

 

 次回予告があまりにも不穏なまま終わっているの笑ってるんですけど、この曲は結構いろんな人が共感できそうだなと思います。


 SiriとかAlexaとかに、「生きる意味ってなに?」「死にたい」とか言ったことないです?私はAlexaになんで生きるのか聞いたら、エレノア・ルーズベルトの格言を教えてもらったことあります。

 

 というわけで本日はこちら。

 

【Hey Siri - Salem Ilese】

https://youtu.be/2OXgMj6NF08

 セイレム・イリースは結構最近のシンガーで、ヒット曲というヒット曲はないけれど、この曲はちょっととがった思春期とか鬱な気分になっちゃった大人に響きそう。本人自体についての情報は私は未知。

 

 てなわけで書くこともないので和訳行きます。

 

"I've Been Spending All My Time
Just Trying To Find All Of The Answers To The Questions
That You Can't Look Up Online"

「寝る間も惜しんでずっと答えを探し続けてるの
ネットで探しても答えが見つからないんだ」

 

 実際にGoogleで「生きる意味」を検索したら、いろんな人の持論が出てきます。けど、この曲の主人公は見つからないと言っている。つまり、自分の求める答えはネット上にないんでしょうね。じゃあ自分の中にも見つからないから苦しんでるのか。私はそうは思わないです。

 

 おみくじの結果が悪いと違うところで大吉が出るまで引き直したり、ネット占いとかで気にくわない結果が出ると違う占いでもう一度試してしまったり。そういうことないですか?

 

 "探す"というくらいだから、結局ほしい"もの"があるんですよね。それが複数あったとしても、対象は限られてます。だって全部が正解ならそもそも問題なんてないですもの。

 

 実際楽しく生きてる人に「生きる意味」なんて聞いたところで、大体の人は「そんなもの、かんがえたことない!」って言います。


 実際考えたことがあるかどうかは別として、人にいうほど大層な答えがある方が珍しい。私もない。しいて言うならうまいもん食いたい。ほらね。人にいうほどのもんじゃないっしょ。

 

 歌詞はこう続きます。

 

"Cause I Can't Shake The Feeling That We're Only Born To Die"

「だって死ぬためだけに生まれてきたとしか思えないの」

 

 まぁ極論行き着く先はみんなそこだとは思いますけどね。でもそれは結果であって、目的ではない気がする。それが目的なら人類はもう地球にいないよ。

 

 っていう言葉はこういうことを考えている人には響かない。知ってる。多分そこじゃないんでしょうね。
 どんなことであっても大抵は目的があって、それに向かってどうこうするうちに、思ったような結果がでたり、逆に予想だにしないところに落ち着いたりします。クラスのイケメンがかっこいいと思ってたのに、何故か好きになったのは隣のあいつ的なね。気まぐれロマンティック。

 

 でもね、死ぬことは目的にならないとは言ったけど、生きることを目的にすることはできるんじゃないかな。そのうちもしかしたら「私はあなたに会うために生まれてきたの」とかテイラー・スウィフトみたいなこと言い出すかもよ。人生なんてそんなもん。

 

次回!「なんも感じねェよ、テメェなんて知るか!」

 

02 天国みたいに幸せで地獄みたいに苦しい

今日はこれ。

 

【Quit - Ariana Grande】

 

https://youtu.be/0vp1nFYhtRA

 みんな大好きアリアナ・グランデ。私も好き。とても好き。アイ・アム・好き。

 けど多分この曲は知ってる人の方が少ないんじゃないかな~(ガチ勢マウント)。多分アリ自身のアルバムには収録されてない曲です(ボーナストラックとかにはあるかも)。カシミアキャットっていうアーティストが自身のアルバムに収録してる曲。あとChandelierのSiaが作ったらしい。聞けばわかる。これはSia。

 

 アリアナ・グランデ恋愛世紀末シリーズ(私命名)の一つ。彼女の曲って「途中どこに寄り道しても誰を好きになっても構わないから、最後は私を選んで」「私の全部あげるから、あなたがほしい」みたいな曲がとにかく多い。愛の重量でいったら西野カナよりヘビー級なんじゃないの。知らんけど(これ最近の口癖)。

 

 というわけで、今回も好きなフレーズを一つ二つ。

 

"We're heading deep

Inside lives a voice, a voice so quiet

But I can't hear that voice when your heart beats next to mine"

 

「一緒に深みにハマってるみたい

心の中で小さな制止が聞こえるけど

隣にいるあなたの心臓の音に書き消されてなにも聞こえなくなっちゃうの」

 

 周りの制止を振り切ってでも好きでいたいならそうすればいいんじゃないの、そこまで覚悟決まってんならむしろ応援するよ…っていうのが私の持論?立場?なんですけど、結構この曲には影響受けてそう。人の話なんて聞きゃあしないですよ、本当に好きなら。マジで。私聞かないもん。これ歌ってるアリ本人も人の話聞かんイメージある。それはそれとして最近幸せそうで私は嬉しい。

 

"'Cause when you call my heart starts to roll

I always want more

It's my heaven, my hell"

 

「あなたが電話してくると心臓がドクドクする

いつももっともっとって思っちゃう

天国みたいに幸せで、地獄みたいに苦しい」

 

 片想い中とか、付き合いはじめって相手の反応一つで気分がアップダウンしちゃうから、苦しいときはまじで地獄みたいな話かと思ってたんですけど。ウン、お前はワルい男から抜け出せなくて苦しんでる感じね。やめときな、そんな男。

 

 どれだけ共感できるかはともかく、後悔するかもしれないけど手放したくないってのは、みんな結構わかっちゃうはず。ガチャの課金とかね(最低な例え)。

 

 まぁでも私は未来を生きる女ですので。過去とか知らん!黙れ黙れ!

 次回!「Hey, Siri、生きる意味ってなに?」

 

 

01 パーティーガールは傷つかない

 最近カラオケ行くことが増えて思ったんですよね。 洋楽、歌ったところで意味わからんよな。
 和訳…後ろに出してくれんかな…。

 いやほんと、みんなが感動してる邦楽に負けないような名曲が洋楽にはあるんです。けどなまじ興味ないとみんな和訳とか調べないじゃないですか。
 素晴らしい洋楽の歌詞を知ってもらえたら嬉しいなということで。

 私のブログ、再スタート。実は前から洋楽の紹介ブログは書いてみたかった。


 一曲目って大事だよなぁと思いまして。最近リリースから数年振りにCMに起用された曲があるんで紹介させてください。

【Chandelier - Sia】

https://youtu.be/UP2tlixJpVA

 歌手名、シーアと読みます。歌が上手すぎて、全世界が腰を抜かした歌手。
 歌手としてはめちゃめちゃ遅咲きで、たしか40代でこのChandelierをリリースし大ヒット。いや、ほんと、この曲はこの人にしか歌えない。聞けばわかります、最近DiorのCMで使われてるから聞いて欲しい。アーーーーーイから始まったらそれがChandelier。雑な説明でごめん。
 あんまりメディア露出しないアーティストで、この曲がヒットした直後も新婚だったもんだから、ずっと顔を隠してました。クルウェラみたいな白黒の髪型で顔隠して歌ってたのをよく覚えてます。
 歌手としては遅咲き、って含みを持たせたのは、この人ヒット曲を大量に手掛けてるんですよね。リアーナのDiamondsとかが有名。アリアナ・グランデビヨンセなんかにも曲を提供してる。気がつくと彼女の曲を聞いてるんですよね。


 和訳を全部乗せるのはどうせ読まんやろの気持ち。なので、好きなフレーズを一つ二つ。

"I'm gonna swing from the chandelier
From the chandelier
I'm gonna live like tomorrow doesn't exist
Like it doesn't exist"

 前半は曲名にもなってる有名な部分。
「シャンデリアからシャンデリアに飛び移るの」
 後半はシンプルに心に刺さる。
「明日なんかないみたいに生きる、明日なんかないみたいに」

 死にたいって気持ちと、死んでもいいって気持ちはおんなじようで全然違うと思ってまして。多分この曲の主人公は後者。だから私にも刺さったんじゃないかなとおもってるんですけど。
 シャンデリアはパーティーの比喩だといわれてます。一晩でいくつもパーティーを梯子して、行って喜ばれると愛を感じるって曲。パーティーに呼ばれれば必要とされてる気がする、みたいなね。

 パーティーってテンションのアップダウンが激しいからすごく疲れる。それを梯子するとなると、移動中なんてもうダウナーの極みみたいな虚無感がある。けど、行けば楽しいし必要とされてる気がして行っちゃう。アルコール流し込んで、ちょっとワルいことして、そうしてクタクタになって帰ると、泥のように眠れる。
 そんな風に生きていれば、もしかしたら寝ているうちに死んじゃったりするかもしれない。それはそれで構わない気がする。だから、明日なんかないみたいに生きる。何をやったって怖くない。

 けど心も体もボロボロだから、この曲の主人公もそれを見ないふりしてずっと自分に言い聞かせてます。パーティーに誘ってくれる奴らから愛を感じる。必要とされてる。だから、パーティーガールは傷ついたりしない。

でも本音はこっち。

"Help me, I'm holding on for dear life
Won't look down, won't open my eyes"

「助けて、しがみつくだけで必死なの。見下ろしたら足がすくむから、目を開けちゃだめ」

 バカみたいにいつもはしゃいでる人ほど、足元の崖が怖くてたまらない。見たくないから、楽しいふりして目を逸らす。

 めっちゃ病み解釈し散らかしたけど僕は元気。壮大な希死念慮の曲だけど、多分みんなどこか共感するはず。大ヒット曲ってそういうもんです。
 次回!「天国みたいに幸せで、地獄みたいに苦しい」